2009年01月14日
重粒子線治療
1ヶ月近くも休んでしまいましたね。
何回かのぞきに来ていただいた方、すみませんでした。
今回は、最新治療方を取り上げました。
【重粒子線治療とは】
がんの代表的な治療法は外科療法(病巣を切り取って根本的に治そうとする治療法)、放射線治療(放射線を当てて、がん細胞のDNAを損傷させ増殖を抑え、殺傷する治療法)、化学療法(抗がん剤でがん細胞の増殖を抑え、死滅させる治療法)の三つに分けられます。その中で、新たな治療法として1994年より臨床試験が開始されたのが表題にある『重粒子線治療』です。この治療法は、がんの位置、大きさや形状に合わせて線量を調節し、がん細胞を集中的に狙い撃ちし、切らずにがんを治す最先端治療です。
(陽子線治療という手法もありますが、性質は似ていますが、重粒子線治療と比較すると弱い治療法となります)
重粒子線治療の主な特徴は、
・痛みを伴なわない
・臓器の機能や体の一部の欠損が少ない
・容姿・容貌を損なわない(傷跡が残らない)
・高齢者にも適用できる
・副作用が少ない
・早期なら根治可能
・表皮より深い位置にある深部がんにも適用できる
・社会復帰までの時間が短い
放射線治療は強い放射線を短時間で照射することにより、がん細胞にダメージを与える治療方法ですが、その性質状、体の表面近くは放射線線量が大きく、体の中を進むにつれて弱くなっていきます。さらに放射線自体が、がん細胞で止まらずに、病巣を突き抜けてさらに奥まで進んでしまい、周辺の正常細胞にも広範囲に大きく害を及ぼします。その為、副作用が治療中だけでなく、治療後数十年後に起こってくるケースもあります。
一方『重粒子線治療』は、病巣の深さ・幅などに対応し病巣の終端部分でピタリと止まります。放射線のように奥まで突き抜けてしまうことがありません。また、病巣に到達するまでの線量が15%(病巣部に達したときの線量を100%)ほどに抑えられることにより、到達までのダメージを圧倒的に減らすことが可能となっています。
そのため、上記特徴にも記載しましたが、社会復帰までの時間が非常に短くなることが現実化されています。最短で『重粒子線の照射日の翌日には退院』。
しかしながら、重粒子線治療も万能ではありません。不規則に運動する胃など、狙い撃ちが困難である部位には適応できませんので他の治療法をとることとなります。適応できないがんもありますが、脳腫瘍・頭蓋底腫瘍・食道がん・肺がん・肝臓がん・子宮ガン・前立腺がん・骨肉腫など従来手法より大きな効果を発揮できるがん種類は多くなっております。
◎一般的な治療費用:2,883,000円(高度先進医療のため全額自己負担)+入院費用・食事費など
一部位治療費300万円弱 (部位によって治療回数・通院回数は異なるが同一治療費)
◎治療を受けられる主な病院:
①国立がんセンター東病院(関東)
②筑波大学陽子線医学利用研究センター(関東)
③(独)放射線医学総合研究所(関東)
④静岡県立静岡がんセンター(東海)
⑤兵庫県立粒子線医療センター(関西)
何回かのぞきに来ていただいた方、すみませんでした。
今回は、最新治療方を取り上げました。
【重粒子線治療とは】
がんの代表的な治療法は外科療法(病巣を切り取って根本的に治そうとする治療法)、放射線治療(放射線を当てて、がん細胞のDNAを損傷させ増殖を抑え、殺傷する治療法)、化学療法(抗がん剤でがん細胞の増殖を抑え、死滅させる治療法)の三つに分けられます。その中で、新たな治療法として1994年より臨床試験が開始されたのが表題にある『重粒子線治療』です。この治療法は、がんの位置、大きさや形状に合わせて線量を調節し、がん細胞を集中的に狙い撃ちし、切らずにがんを治す最先端治療です。
(陽子線治療という手法もありますが、性質は似ていますが、重粒子線治療と比較すると弱い治療法となります)
重粒子線治療の主な特徴は、
・痛みを伴なわない
・臓器の機能や体の一部の欠損が少ない
・容姿・容貌を損なわない(傷跡が残らない)
・高齢者にも適用できる
・副作用が少ない
・早期なら根治可能
・表皮より深い位置にある深部がんにも適用できる
・社会復帰までの時間が短い
放射線治療は強い放射線を短時間で照射することにより、がん細胞にダメージを与える治療方法ですが、その性質状、体の表面近くは放射線線量が大きく、体の中を進むにつれて弱くなっていきます。さらに放射線自体が、がん細胞で止まらずに、病巣を突き抜けてさらに奥まで進んでしまい、周辺の正常細胞にも広範囲に大きく害を及ぼします。その為、副作用が治療中だけでなく、治療後数十年後に起こってくるケースもあります。
一方『重粒子線治療』は、病巣の深さ・幅などに対応し病巣の終端部分でピタリと止まります。放射線のように奥まで突き抜けてしまうことがありません。また、病巣に到達するまでの線量が15%(病巣部に達したときの線量を100%)ほどに抑えられることにより、到達までのダメージを圧倒的に減らすことが可能となっています。
そのため、上記特徴にも記載しましたが、社会復帰までの時間が非常に短くなることが現実化されています。最短で『重粒子線の照射日の翌日には退院』。
しかしながら、重粒子線治療も万能ではありません。不規則に運動する胃など、狙い撃ちが困難である部位には適応できませんので他の治療法をとることとなります。適応できないがんもありますが、脳腫瘍・頭蓋底腫瘍・食道がん・肺がん・肝臓がん・子宮ガン・前立腺がん・骨肉腫など従来手法より大きな効果を発揮できるがん種類は多くなっております。
◎一般的な治療費用:2,883,000円(高度先進医療のため全額自己負担)+入院費用・食事費など
一部位治療費300万円弱 (部位によって治療回数・通院回数は異なるが同一治療費)
◎治療を受けられる主な病院:
①国立がんセンター東病院(関東)
②筑波大学陽子線医学利用研究センター(関東)
③(独)放射線医学総合研究所(関東)
④静岡県立静岡がんセンター(東海)
⑤兵庫県立粒子線医療センター(関西)
Posted by エリック at 11:06│Comments(0)
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